【面倒事項】の例をまじえた補足解説1

【面倒事項】の例をまじえた補足解説1

例えば「ご飯食べた?」という質問に対して、

●質問者の言っている【ご飯】のイメージは?
 例えばビスケット1枚→「それはご飯と言うには少なすぎです」「それはお菓子です」
 例えば食パンを1枚→「それはご飯(米)ではないです」
など、質問者によって【ご飯】の定義(イメージ)は様々考えられます。

●さらに、質問者の言っている【食べた】のイメージは?
 例えば昨日の夜食べた→「それはまだ食べてないってことでしょ」
じゃあ半日前は?何時間前なら【食べた】ことになる?
など、
以上のように、この例文一つとってもこれだけ誤解の可能性のある言葉(表現)が、あまつさえ複数組み合わさっています。
それらをすり合わせて回答するのは、説明するのもそうですがコメントの回答を待ちながらになるなど、とても労力のかかることです。

実を言うと、一応回答コストをかければすり合わせや回答待ちをしなくても誤解のない様な回答の方法も考えられます。
例えば「とりあえず○時くらいに☓☓を食べましたね」という答え方です。
これであれば、質問者の望むような端的な回答は出来ませんが、少なくとも生の情報を質問者へ提示できるので、言葉のすり合わせを省略しつつ「ご飯食べた?」という質問の正確な回答を質問者自身に判定してもらうことができ、誤解のない問答を成立させる事自体は方法としては可能です。

しかし、面倒事はこれだけではないのです。
仮にすり合わせがうまくいき質問者の言葉の定義が判明したとしましょう、あるいはすり合わせをせずに最初から生の情報を提供することにしたとしましょう、

いずれの場合であっても、今度は「いつ・何を食べたか」を思い出したり調べたりする必要が出てきます。

いちいち覚えていないどうでもいいことを、一生懸命思い出そうとしたり、
アーカイブやコメントログをさかのぼったりして、わざわざ労力をかけて明らかにする羽目になるのです。
もし、こういう質問を軽い気持ちで(時には連続で何問も)投げられているとすると、なかなか甲斐のないことだなと感じてしまいます。

そして極めつけに、なぜ答えるのが面倒なのかということの説明をすること自体もこの様に長々と手間がかかるため、総じてこれ系の問答に関しては忌避的な態度となり、それは【面倒事項】だと言って簡単に回答している感じです。

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